シソ科の多年性草本で、東アジア各地にて栽培されており、漢方の要薬の内の一つである。高さは30から60cmぐらいになり、横に這った基部から上方に分枝していく。葉は対生で、先のとがった皮針形。7~8月頃に青紫色の花が咲く。枝の先に一方を向いてほぼ2列に並んで2.5cmほどの穂状の花がつく。
コガネバナの名は根が黄金色であることによるもので、この根の部分を生薬名「黄ゴン」として漢方処方に用いる。味は苦く、また渋みがある。古いものでは中心部の木部が腐朽し、しばしばうつろとなってしまう。
(奈良県薬事研究センター提供)