
本日は、公私ともにご多忙の中、令和8年度 奈良県薬剤師会 定時社員総会にご出席いただき、誠にありがとうございます。会長として、心より御礼申し上げます。
また、日頃より本会事業にご理解、ご協力を賜っておりますことに、改めて深く感謝申し上げます。
この一年を振り返りますと、薬剤師・薬局を取り巻く環境は、大きく変化を続けております。
調剤報酬改定、医療DXへの対応、医薬品供給体制の課題、在宅医療の推進、さらには災害時医療への備えなど、私たちに求められる役割は、これまで以上に広がり、そして重みを増しております。
そのような中で、私は改めて、地域に根ざした薬剤師・薬局の力、そして地域薬剤師会の存在意義を強く感じております。
地域医療は、一つの薬局だけで成り立つものではありません。地域全体で支え合い、情報を共有し、連携することによって、初めて持続可能な医薬品提供体制が構築されるものと考えております。
奈良県薬剤師会といたしましても、山間部やへき地、在宅医療、さらには災害時も含め、「薬剤師が関わった医薬品提供体制」を地域全体で支えることを重要な使命として取り組んでおります。
その一環として、医薬品情報共有システム「Nords(ノルズ)」の運用を進めておりますが、これは単なるシステム導入ではなく、地域で支え合うための“仕組みづくり”であると考えております。
また、今後は病院薬剤師、薬局薬剤師、製薬薬剤師、行政など、立場を越えて連携する「オール薬剤師」の考え方が、ますます重要になると感じております。医療を取り巻く環境が変化する今だからこそ、薬剤師同士が互いの役割を理解し、地域全体で力を発揮していくことが必要です。
本日の総会は、単なる議案審議の場ではなく、奈良県薬剤師会のこれからを、皆さまとともに考える大切な場であると思っております。会員の皆さまの現場の声を大切にしながら、より信頼される薬剤師会、そして地域に必要とされる組織づくりに、今後も取り組んでまいります。
結びに、本日ご出席の皆さまのますますのご健勝、ご活躍を祈念申し上げますとともに、本総会が実り多いものとなりますことをお願い申し上げ、開会の挨拶とさせていただきます。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
(令和8年5月開催 第57回定時社員総会 開会挨拶より)