- クコ02
ナス科の落葉性低木で、高さは1~2m程度。幹は直立せず、分枝して伸びていく。花は晩夏から秋にかけて淡紫色または白色の花を咲かせる。晩秋頃には 2~4cmの赤色の果実をつける。漢名の枸杞は、「枸(からたち)のようなトゲがあり、杞(こりやなぎ)のように枝がのびる」という中国の古書から来ているといわれている。
夏に採取して日干しにした「枸杞葉(くこよう)、秋に熟した果実を採取し、日干しにした「枸杞子(くしこ)」、秋頃に根を掘り下げて水洗いして芯を取り去った「地骨皮(じこっぴ)」があり、漢方薬としては地骨皮が使用されている。『神農本草経』の上品には「久しく服すれば筋骨をしっかりさせ、身を軽くし老いない…」と強壮・強盛精の記載がある。
(奈良県薬事研究センター提供)