薬用植物紹介

ドクダミ02

ドクダミ
Houttuynia cordata Thunberg(Saururaceae)

北海道の南部から本州、四国、九州、沖縄及び東アジアに分布し、陰地、湿地に自生する多年草。高さ15~35cm。茎は直立で分枝する。葉は、まばらに互生し、長さ4~8cm、幅3~6cmの広心臓形で先は短くとがり暗緑色。花期は6月~7月頃で、花は、淡黄色で、小さく短い花穂につき、4枚の白い花弁状の総苞片に保護されている。

薬用部分は、花期の地上部で、生薬名を十薬(ジュウヤク)といい、利尿薬等の目的で使用される。ドクダミは、民間療法に古くから用いられ、ゲンノショウコ、センブリとともに日本の三大民間薬として知られている。

ドクダミの名前の由来は、ドクダミの生の葉は、特有の臭気があるために、何かの毒が入っているのではと、「毒溜め」と呼ばれたことによるとか、毒を矯める(悪いところを直す意)ことから「ドクダミ」となったという説がある。

ドクダミは繁殖力が強く、引き抜いても地下に根が残り、繁殖が続くため、インターネットの検索サイトでは、薬用としての効能の他に、除草方法についてもよく検索されているようである。

(奈良県薬事研究センターよりご提供)

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