薬用植物紹介

カミツレ02

カミツレ
Matricaria chamomilla L.

ヨーロッパ原産の1年草あるいは越年草.薬用の目的にヨーロッパ各国をはじめ世界各地で栽培されている。草丈30~60cm。茎は直立し多数分枝する。葉は互生し、2~3回羽状複葉。花期は5~10月。茎上端に頭花(黄色の管状花とその周辺部に白色の舌状花)を付ける。

薬用部分は、頭花で生薬名をカミツレといい消炎、鎮痛に用いる。

カミツレは、カミルレあるいはジャーマンカモミールとも呼ばれ,花にリンゴ様の香りがある。ヨーロッパでは紀元前2000年の古代バビロニアですでに薬用として用いられていたといわれており,現在でもヨーロッパでは最も一般的な民間薬であり、風邪、頭痛にはカモミールティーを飲む風習がある。

また、同じカモミールと名のつく植物のローマンカモミール(Chamaemelum nobile L.)は、多年草で、花だけでなく茎にもリンゴ様の香りがあり、入浴剤やアロマテラピーに用いられている。

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