奈良県薬剤師会

薬用植物紹介


ゲンノショウコ
Geranium thunbergii Siebold et Zuccarini

フウロソウ科の多年生草本。日本全土の平地に自生。センブリ、ドクダミと並ぶ日本の代表的民間薬で、古くから下痢止めとして用いられてきた。その効き目から「現の証拠(げんのしょうこ)」と言うとか。

茎は、分枝して30〜60cmになり、地を這い又は立って伸びる。葉は、対生した長い柄を持ち、葉身は掌状で深く3〜5裂している。茎と葉に軟毛がある。花は夏〜秋に咲き、西日本では紅紫色が、東日本では白色が多い。果実は、鳥のくちばしを長くまっすぐにした形で、熟すと5つに裂けて果皮をそらし、種子を放出する。

花のない時期の若い葉は、ウマノアシガタやトリカブトといった毒草によく似ており、注意が必要。下痢止めに効果のあるタンニンは、開花期に多くなるので、その頃に採取すると花で確認もできる。

採取時期:
夏から秋の開花期。
調製法:
全草を抜き取り、根を除いて乾燥する。土や砂はよく落とす。
成分:
タンニン(ゲラニイン)、ほか
用途:
下痢止めには、1日量10gに水300〜600mLを加えて半量になるまで煎じてし、3回にわけて飲む。温めるとよい。便秘症には、上記の量を長く煎じないでし、冷やして飲む。
お茶代わりとしても飲まれている。漢方では用いられていない。
日局名:
ゲンノショウコ

(奈良県薬事研究センターよりご提供)

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