奈良県薬剤師会

薬用植物紹介


キハダ
Pherodendeon ammurense

ミカン科の落葉性の高木で、日本各地の山地に自生する。幹は厚い周皮に覆われ、多数の縦溝が見られる。葉は対生し、奇数羽状複葉で狭卵形〜卵状長楕円形をしている。初夏に黄緑色の小花をつける。

薬局方では周皮を除いた樹皮を「黄柏」として収載している。「黄柏」はその名の通り黄色が鮮烈で、唾液を黄色に染める。味は苦く、主要成分のベルベリンにはグラム陰性・陽性菌にともに抗菌性を持っていることが知られている。

古くから利用されているもので、練り混ぜてペースト状にしたものを外用に用いたり、家庭薬の陀羅尼助などに配合されている成分のひとつで、県内ではおなじみの生薬である。

黄柏

採取時期:
7〜8月頃。それ以外の時期は樹皮や周皮をはぎ取るのが困難である。
調製法:
樹皮をはぎ取り、周皮を除いた黄色の層を乾燥させる。
成分:
イソキノリンアルカロイドのベルベリンやパルマチンなど
用途:
陀羅尼助などの家庭薬(苦味健胃薬)に健胃消炎作用を期待して配合される他、打ち身などの炎症性疾患に外用薬として用いる。
漢方処方:
温清飲・黄連解毒湯・加味解毒湯など。

(奈良県薬事研究センターよりご提供)

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